計画的検定、とりわけ計画的直交対比による検定では、必ずしもそれに先立つ当該 要因の全体的F-検定は必要ではなく、最初から I-1 個の直交対比すべてもしくは実 験者が関心のあるその1部の対比検定を、それぞれ危険率 αで行なえばよい。
帰無仮説 H0 は、そのような対比を Ψ1, Ψ2, ... として、各対比の検定には、次の t が H0 のもとで自由度 ν=N-I なるt-分布に従うことを利用する:
(1.28) |
ここで、
(1.29) |
教育や心理の分野での実験では、計画的直交対比の重要性の議論は 別にして、計画的直交対比による検定が行なわれることは少ない。