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1.7節  分割区画デザインと反復測定の考え方

  前節の乱塊2要因デザインでは、主要な因子2つに対して局外因子が1つ存在し た。これに対して、主要な因子2つ、及び局外因子が原理上は 2つ存在するのが、1.2 節で紹介した分割区画デザインの最も単純なケースである 2処理(要因)分割区画デザイン(SPF-p.q デザイン)である。

  1.7.1 節で見るように、SPF-p.q デザインデータは形のうえでは乱塊2要因デザイン と全く変わらないが、被験者の割り付け方法、局外因子でない2因子の研究上での 重要性の強弱の存在など、乱塊2要因デザインとは全く異なるので注意が必要である。

  この節では、まず分割区画 SPF-p.q デザインの混合模型を示し、その特徴に 言及する。

  つぎに、1.7.2 節で分割区画 SPF-p.q デザインの1つの変形とみれる反復測度 SPF-p.q デザインの考え方にふれる。反復測度 SPF-p.q デザインでは、実験配置 の特徴から因子 A の検出力は因子 B に比べて一般に劣るので注意が必要で ある。ここでは、反復測度 SPF-p.q デザインの場合に新たに生ず る球形仮説である多標本球形仮定 (multisample sphericity assumption) の 概念にもふれる。この詳細は、第2章を参照のこと。

  1.7.3 節では、反復測度 SPF-p.q デザインデータを GMANOVA で分析する方法 について簡単にふれる。詳細は、第3章を参照のこと。

  1.7.4 節から 1.7.6 節では、順に、SAS による単純な SPF-p.q デザインの ANOVA 分析プログラム、同反復測度 SPF-p.q デザインの ANOVA 分析、及び SAS/IML による 完全な MANOVA 分析(GMANOVA 分析) にふれる。GMANOVA 分析の詳細については、第 3章を参照されたい。

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