平成17年度問題25への解答・解説
この頁は、平成18年7月12日に新たに開設しました。
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1) 正解 a
2) 解説
- A. は、信頼性の高い検査でも、妥当性は必ずしも保証されないので間違い。
- B. は、妥当性が高い検査は、測りたい内容を相対的に正確に測定しているはずなので、
検査得点のブレが少ないはずで、その結果そのような検査は、そうでない検査に比べて信頼性
も高くなることが予想される。ただし、厳密には妥当性が高くても、下位項目数の多少で信頼性
は高くも低くもなるし、妥当性の定義の違いによっても信頼性に影響が出ることが考えられる
ので、厳密には成り立たないであろう。しかし、うえのような意味でおよそ、妥当性の高い検査
は信頼性も高いといえよう。
また、B. が正しいとすると、これまで試験問題には出ていないが、B. の言明の論理的「対偶」
もまた正しいので、「信頼性が低い検査は、妥当性が低い」とも言える。
- C. は、そのような方法であるので、正しい。
- D. は、統計的検定では通常、「差がない」とか「効果がない」を帰無仮説とするので、間違い。
上記より、正解(最も適切なもの)は a. である。
参考文献
- 中島義明他編集 (2005). マルチラテラル心理学 有斐閣