平成21年度問題39への解答・解説
この頁は、平成22年8月30日に新たに開設しました。
この頁は、令和2年5月5日に一部更新しました。
このページでは、平成21年度問題39への解答・解説・問題の評価を行う。
1) 正解 e
2) 解説
- 基準 A については、間違い。正しい帰無仮説は、「P 群と Q 群の平均は等しい」である。
- 基準 B については、間違い。変数が3つの場合、一般に偏相関係数は3つ計算される。また、
3つの変数のうち1つが特別な役割、すなわち重回帰分析における基準変数である場合には、
偏相関係数は残りの2変数について計算される。
- 基準 C については、正しい。
- 基準 D については、実験研究での独立変数、従属変数の呼び方は正しいが、調査研究の場合の
予測される変数の方の呼び方を「説明変数」としている点は正しくない。この場合の予測される
変数の正しい呼び方は、「基準変数」とか「反応変数」などである。
3) 問題21の評価
まず、この問題に対する下記の臨床心理士資格認定協会編の解説には、基準 B に対する解説として、
「3変数では、二つの偏相関係数が得られるので間違い。」とあるが、この解説は正確さを欠き、正しくない。
引用文献
- 千野研究室WEBページ. 講義テキスト「データ解析/基礎と応用 I」
- 財団法人 日本臨床心理士資格認定協会 監修 新・臨床心理士になるために」 誠心書房