平成25年度問題2への解答・解説
この頁は、平成26年8月20日に新たに開設しました。
この頁は、令和2年5月5日に一部更新しました。
このページでは、平成25年度問題2への解答・解説・問題の評価を行う。
1) 正解 c
2) 解説
- a は間違い。多重共線性は、重回帰分析に際して、説明変数のいずれかが他の変数の
線形結合になっていると(偏回帰係数の)推定に支障をきたす問題をいう。
- b は間違い。ウェルチ法(あるいはサッタースウェイト法)は、平均の差の検定に関する
2群の分散が異なる場合に t-検定の自由度を計算する方法である。
- c は正しい。GFI は Goodness of Fit Index の略で、共分散構造分析におけるモデルの
全体的な適合度の1つの指標である。ただし、実際にはこの指標には問題があり、これを
修正した AGIF (Adjusted GFI) などが用いられる。
- d は間違い。ヘイウッド・ケースは、因子分析とりわけ最尤因子分析における因子負荷量
の推定値(の絶対値)が1を超えるケースをいう。
- e は間違い。バリマックス回転は、因子分析における単純構造をめざした因子軸の回転の
ための1つの方法である。
3) 問題2の評価
問題2は、近年の比較的新しい多変量解析(共分散構造分析、メタ分析)も含め、受験生
が多変量解析や分散分析の基本をきちんと勉強しているかを問うものである。
引用文献