この頁は、平成14年9月9日に新たに開設しました。
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このページでは、平成4年度問題22への解答・解説・問題の評価を行う。
この種の試験問題も、たくさんの問題があり、時間のことを考えるとすべての 選択肢をまんべんに読んでから解答を出すという戦略は、必ずしもベストではなか ろう。1つのやり方としては、受験者本人が選択肢の中で間違いを確信できる選択 肢を消していく方法が効率的であろう。
まず、最初の A と B の記述を見てみよう。もし、
ことができる。
ここで、C を読み、通過率は厳密には比率であり、パーセントではないが?、 と迷ったとする。そのような時は、これをパスして、最後の D を読んで見るの がよかろう。D. を読むと、検査の総得点と当該項目の得点との相関係数は、項目 の識別力の指標ではあるが、一般的には妥当性の指標ではない。そこで、これは 正しくない。結局、残りの a、b、e のうち、e. しか残らない。
標準得点
z 得点とは、集団での平均を m、標準偏差を s として、z=(x-m)/s として計算さ れる得点である。場合により、標本平均 m、および標本標準偏差 s の代わりに、母 平均、および母標準偏差をあてる定義もある。
Z 得点は、Z=(x-m)/[s/10] + 50 =10z + 50 として定義される得点で、偏差値、 または、線形 T 得点とも呼ばれる。m、および s の代わりに、母平均、および母 標準偏差をあてる定義もある。
D-IQ=(x-m)/[s/15] + 50 = 15z +50 として定義される得点であるが、検査により s/15 の代わりに、s/15 から s/20 の値を用いることもある。
パーセンタイルは、観測値を小さいものから大きいものの順に並べたとき、 ある値 x より小さな観測値の割合が p % 以下である場合の x を p パーセンタイ ルと呼ぶ。中央値は50パーセンタイルであり、第1四分位数は25パーセンタイ ルである。
T 得点 (T-score)
標準得点と異なり、もとの得点が正規分布に従うか、標準得点の1つである Z 得点が 正規分布になるように変換したものを T 得点と呼ぶ。これは、正規化 T 得点と呼ばれることもある。知能偏差値 (intelligence standard score) は、T 得点で示される。