平成4年度問題22への解答・解説

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この頁は、平成14年9月9日に新たに開設しました。
この頁は、令和2年5月2日に一部更新しました。

 このページでは、平成4年度問題22への解答・解説・問題の評価を行う。

1) 正解 e

2) 解説

 この種の試験問題も、たくさんの問題があり、時間のことを考えるとすべての 選択肢をまんべんに読んでから解答を出すという戦略は、必ずしもベストではなか ろう。1つのやり方としては、受験者本人が選択肢の中で間違いを確信できる選択 肢を消していく方法が効率的であろう。

 まず、最初の A と B の記述を見てみよう。もし、

  1. A は、標準得点の定義として一応正しい、
  2. B は、パーセンタイルの定義が、データを小さいものから大きいものへと 並べ替えることを前提としていることを思い出すと、「そのクライアント より高得点の人」は100パーセントから70パーセントを引いて、30 パーセントであることがわかるので、明らかに間違い、
であることがはっきりわかる受験者であれば、ここまで問題を読めば、

ことができる。

 ここで、C を読み、通過率は厳密には比率であり、パーセントではないが?、 と迷ったとする。そのような時は、これをパスして、最後の D を読んで見るの がよかろう。D. を読むと、検査の総得点と当該項目の得点との相関係数は、項目 の識別力の指標ではあるが、一般的には妥当性の指標ではない。そこで、これは 正しくない。結局、残りの a、b、e のうち、e. しか残らない。

3) 問題7の評価

 問題7は、問題としてあえて指摘するとすれば、以下の点である:

 標準得点

 T 得点 (T-score)

 標準得点と異なり、もとの得点が正規分布に従うか、標準得点の1つである Z 得点が 正規分布になるように変換したものを T 得点と呼ぶ。これは、正規化 T 得点と呼ばれることもある。知能偏差値 (intelligence standard score) は、T 得点で示される。

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