このページは、平成11年7月16日に開設した。
このページは、令和2年5月8日に一部変更した。
前節まででは、SASプログラムには大きく分けて2つのステップ、すなわちDATAス テップとPROCステップがあること、さらにはそれぞれのステップには幾つかの文 (SAS文、SASステートメント)があることを紹介してきたが、SASプログラムを構 成する基本的なツールとしては、それらの他にも、SAS演算式、同演算子及びSAS 関数がある。前節までに紹介してきたSAS文に、これらのツールを組合せると、SAS の用意するプロシジャで行える以外の自由なプログラムを作成することができる。
これまでに紹介したSAS文とこの節で述べるSAS演算式等を使いこなせば、BASIC やFORTRANなどのいわゆるプログラム言語と同等、あるいはそれ以上の便利さで もって、いろいろなデータ解析プログラムをユーザ自身で作成することができる が、BASICやFORTRAN等の従来型のプログラム言語と比べて、SASが一概に優れて いるとか劣っているということは言えない。むしろ、BASICやFORTRANを使いこな せるユーザにとっては、SAS言語は複雑すぎる面もなくはない。この意味では、SAS 利用の中心は、SASの用意した既存のプロシジャを使いこなすことにあると思われる。
そこでこのマニュアルでも、SAS言語の概要については、詳細にはふれず簡単な 紹介にとどめることにする。
以下、SAS文、SAS演算式、SAS関数について簡単に紹介するが、その前にSASプロ グラム中で使われる2、3の基本的な表記法について述べる。 これらは、「SASランゲージ・リファレンスガイド Release6.03 Edition」の 24-25頁をまとめたものである:
/* コメント */ |
または、
* コメント; |
のの形で挿入できる。前者ではコメントの中に ';' を入れることができるが、後 者ではできない。