平成9年度問題16への解答・解説

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この頁は、平成14年9月23日に新たに開設しました。
この頁は、令和2年5月3日に一部更新しました。

 このページでは、平成9年度問題16への解答・解説・問題の評価を行う。

1) 正解 b

2) 解説

 この種の問題では一般的に言って、受験者が確信の持てる選択肢への正誤の 情報から解答を絞るのがよい。ここでは、しかしながら順に簡単に解説する。

  1. A. は、因子分析 が必ずしも研究者が注目している構成概念妥当性を達成するための方法では ないので、間違い。
  2. B. は、因子分析は本来、データ集約の方法であり、因子数は可能な限り 少ないことを是とするものであるので、間違い。
  3. C. は 、共通性 の定義から、正しい。また、共通性が(複数の)共通因子により説明できる 割合であることから、重回帰分析(ここでは重相関分析と表記)における 重相関係数、すなわち重決定係数に相当する。
  4. D. は、因子負荷量が(直交因子の場合に限り)それぞれの変数と抽出され た因子間の関係の強さ(正確には相関係数)を表すが、値は0から1では なく、ー1から1であるので、間違い。

3) 問題16の評価

 問題16は、因子分析の基礎的知識にかかわるもので、そこそこの問題である と言えよう。ただし、記述 C で「重相関分析」とあるが、これは正確には 重回帰分析と表記すべ きであろう。

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