目次


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  1. 少数データの平均と標準偏差の求め方 (宿題用 SAS プログラム実行手順リストあり)
  2. 度数分布表の作り方 (宿題用 SAS プログラム実行手順リストあり)
  3. 標本平均から母平均を推定・検定する方法 (宿題用 SAS プログラム実行手順リストあり)
  4. 中央値、四分領域の求め方
  5. 平均の差の検定 (宿題用 SAS プログラム実行手順リストあり)
  6. 相関係数とその検定 (宿題用 SAS プログラム実行手順リストあり)
  7. カイ二乗検定 (宿題用 SAS プログラム実行手順リストあり)
  8. 分散分析 (宿題用 SAS プログラム実行手順リストあり)
  9. SAS フルバージョンの2種類の出力結果とその選択方法
  10. SASUniversity Edition の起動とSAS Studio 画面の表示方法

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このページは、平成14年6月1日に立ち上げました。
このページは、令和2年5月5日に一部更新しました。

9.SAS フルバージョンの2種類の出力結果とその選択方法

 SAS の最近のバージョンでは、出力結果には2種類のいずれかまたは双方を選択する ことができるオプションが付いている。千野担当の心理統計学のクラスの諸君は、卓上 計算機での各章の授業中の実習結果を、指示された時点から2週間以内に情報処理教育 センターに行き、国際的な統計ソフト SAS を使って自らのデータ入力と千野のウエブ ページ上の同プログラムをダウンロードし、その一部を修正ののち実行し、授業中の 自らの計算結果と照合して決められた期日に授業中に配られる出席カードの裏に、複数 の計算結果の正誤を報告しなければならない。

 さらに、自らの SAS による出力結果は、単に自らが画面上で見るだけでなく、自ら の学籍フォルダの下の sasout なるフォルダに保存する必要がある。これを行う場合に 最近の SAS バージョンでは、2種類の出力結果が選択できるようになっており、1つ目 はテキストファイル(拡張子 lst)、2つ目は HTML ファイル(ただし、実際にはその 拡張子は html ではなく、mht が使われている)であるが、千野のクラスでは、諸君は これら2種類のファイルのうち、両方を出力指定することにより、まず後者の mht ファイル (SAS の PMENU では、結果ビューア―、と呼ばれている) を見て、自分の従業時の計算結果と SAS 出力の比較をするのが、見やすい。ただし、 この種のファイルは、あとで通常にエディタでみることができない場合が多いので、宿題 では出力ファイルはテキストファイル(SAS の PMENU では、アウト プット、と呼ばれている)として各自の学籍フォルダの下の sasout フォルダに 保存する必要がある。

そのためには、情報処理教育センターで諸君が利用する各パソコン上にインストール されている SAS の PMENU の中の以下で指定する場所にあらかじめ「レ」点がチェック してないといけない。

 指定は、つぎのように PMENU を選択していくことにより現れる「プリファレンス」画面 で、「リストを作成する」項と「HTMLを作成する」項の2つの項を共に「レ」点をつける ことによりなされる。もし、諸君が SAS を実行した場合、正常終了したのに例えば結果 ビューア―しか出力されなかったとしたら、以下の画面を開き、「リストを作成する」の 項にも「レ」点を追加するとよい。その際、画面最下部の OK ボタンを押しておくこと。

PMENU による出力ファイルの指定の手順

  1. PMENU から「ツール」をクリック、
  2. 現れる小窓から「オプション」をクリック、
  3. 現れる小窓から「プリファレンス」をクリック、
  4. 現れる画面上部で「結果」をクリック、
  5. 現れる画面上で、「リストを作成する」項と「HTMLを作成する」項の双方に 「レ」点があるかどうか確認する。もし、どちらかにしかレ点が付いていない 場合、空いている方もレ点をつける。
  6. 画面最下部右下の OK キーを押す。

       つぎの図1は、うえの手順で、1-> 2、とクリックすると現れる画面を示す。

      図1. PMENU オプションから「ツール」-->「オプション」をクリックする画面

       つぎの図2は、図1でさらに手順3、4の「プリファレンス」->「結果」とクリックして 現れる画面を示す。図2は、諸君がSASを実行した時、テキストファイル「アウトプット」の 出力が全く現れず、テキストの各部を線の枠で囲った「結果ビューア―」の出力しか現れな い場合の画面を示す。もしそのような出力であった場合、この画面で最上部の「リストを作成 する」の左の小さい枠ないをクリックし「レ点」を表示させ、画面最下部の「OK」ボタン を押し、再度宿題のプログラムを実行させると、今度はテキストファイル(拡張子は lst) に引き続き、結果ビューア―の出力も現れる。

      図2. 図1で「オプション」-->「プリファレンス」-->「結果」をクリックして現れる画面

       しかし、結果ビューア―画面を保存すると、テキストファイルから成る拡張子 lst の ついたファイルを保存することはできない。その場合には、「結果ビューア―」の出力が 表示されている画面で、つぎの図3のように、PMENU の「ウインドウ」タブをクリックし、 それにより現れる下位アイテム(複数)の中から「アウトプット」を選択する必要がある:

      図3. テキストファイルを保存するための前処理の方法

      10.SASUniversity Edition の起動とSAS Studio 画面の表示方法

       この節では、SAS 無償バージョンすなわち SASUniversity Edition の起動と SAS Studio 画面の表示方法を解説する。平成27年度までは、本学には SAS 9.4 など のフルバージョンがインストールされていたが、平成28年度からはこれはインストール されず、SAS 無償バージョンしか使えなくなっているので注意されたい。

       このバージョンは、フルバージョンと異なり本学では情報処理教育センターの Windows OS上の仮想サーバとしての Linux OS 上で作動する SAS である。SASUniversity Edition は、これまでの SAS フル バージョン(Version 9.4 など)と異なり、捜査がかなり簡便化されており、初心者には 使いやすいものとなっている。ただし、同バージョンはこの授業で諸君が実習する単発の 解析を行うには問題がないが、複数の解析を連続的につなげて行うより高度な解析を行おう とすると、data ステップでのデータ変換等で errror が発生することがあり、注意する 必要がある。

       以下に、SASUniversity Edition の起動とSAS Studio 画面の表示方法を解説する。 先頭部の心理統計学のそれぞれの章での SAS の宿題用のパワーポイントの説明には この部分の解説は省略してあるので、諸君は学期初めにまず以下の説明をよく読んで、 これらの操作方法を勉強しておく必要がある。

      SASUniversity Edition の操作手順

      1. 手順1
      2. 諸君が ecip 第1クライアント室のパソコンでログインすると、最初に現れるのが つぎの図1の画面である。

        図 1. ログイン後の最初の画面

      3. 手順2
      4. うえの画面で、つぎの図2のように、画面左下のウインドウズマークをクリ ックする。

        図 2. 画面左下のウインドウズマークをクリック

      5. 手順3
      6. それにより現れたアイテムを少し下にスクロールすると、つぎの図3の画面が現 れるので、その中の「SAS-University」をクリックする。

        図 3. SAS-University の選択

      7. 手順4
      8. そうすると、つぎの図4の画面が現れるので、その中の「SAS-University-Edition」 をクリックする。

        図 4. ログイン後の最初の画面

      9. 手順5
      10. すると、少し時間をおいて、つぎの図5のような黒い大きな画面の中に白抜きの複数行 の英語の文章とともに、小さな白い窓の画面が現れる。

        図 5. SASUniversity Edition 起動途中の画面

      11. 手順6
      12. さらに少しすると、図5での中央の小さな白い窓の画面が消え、つぎの図6の ような SAS-University Edition の Welcome 画面が現れる。

        図 6. SAS-University Edition の Welcome 画面

      13. 手順7
      14. うえの図6の画面が現れたら、つぎの図7のように画面左下のウインドウズマーク をクリックする。

        図 7. SASKUniversity Edition 起動のための画面左下のウインドウズマークの再 クリック

      15. 手順8
      16. すると、少ししてつぎの図8のような画面が現れるので、その中の「SAS-University」 をクリックする。

        図 8. SASUniversity Edition 起動途中の画面

      17. 手順9
      18. つぎに、それにより現れる SASUniversity Edition の2つの下位メニューの うち、図9のように「SAS-Information-Center」をクリックする。

        図 9. SAS-Information-Center ボタンの選択画面

      19. 手順10
      20. すると、少ししてつぎの図10のような、SASUniversity Edition の SAS Studio なる画面が現れる。そうしたら、画面内の「SAS Studio を始める>」タグ をクリックせよ。

        図 10. SAS-Studio 画面

      21. 手順10-2
      22. すると、少ししてつぎの図10-2のような、SASUniversity の更新を問う画面 が現れることがある。そうしたら、画面内の「更新をダウンロードせずに SAS Studio を開く」を選択し、「続行」ボタンを押す。もし、図10-2のような画面が現れ なかったら、手順11へ進むこと。

        図 10-2. SAS-Studio 画面

      23. 手順11
      24. すると、少ししてつぎの図11のような、SAS Studio の初期画面が現れる。そうし たら、画面左側の「サーバファイルとフォルダ」のタイトルのついたフォルダの ツリーの2つめの「マイフォルダ」タブをクリックせよ。

        図 11. SAS-Studio 初期画面

      25. 手順12
      26. すると、少ししてつぎの図12のような、SAS Studio のマイフォルダの 中の下位フォルダからなるツリーが現れる。この下位フォルダは、SAS University Edition を諸君が開く前に、あらかじめ心理統計学の宿題用 に春学期第1回目に配布したファイルの中の第1章の1頁目の3枚目に記した ように、z ドライブの My Document の下の SASUniversityEdition の下 の myfolders の下に作成した data, permfile, sasprog, sasout と SAS 無償バージョン用にどの学生にも入っている sasuer.v94 なるフォルダ、及び配布資料には指示していないが千野が自らのフォルダ として追加した saslog フォルダである。諸君のフォルダには saslog フォルダはリストアップされていないはずである。

        図 12. SAS-Studio 初期画面のマイフォルダの下位フォルダ表示画面

      27. 手順13
      28. つぎに、図12のツリーの下方の sasprog フォルダの部分をダブルクリック せよ。そうすると、SAS Studio に入る前に z ドライブの下方の sasprog フォルダ に千野のホームページから第1章の宿題用の SAS プログラム basic_stat.sas を ダウンロードしてあれば、つぎの図13が現れる(もし、未だこのプログラムが z ドライブにダウンロードしていない者は、SAS Studio で作業をする前に、これ を行っておく必要がある。もちろん、z ドライブの data フォルダに授業の演習 で各自が用いたデータを所定の手順で basic_stat.txt なるファイル名をつけて 保存してある必要がある)。

        図 13. ツリー構造の中の sasprog フォルダの下のファイル表示画面

      29. 手順14
      30. つぎに、図13のツリーの中の sasprog フォルダの下の basic_stat.sas なるファイルをダブルクリックせよ。そうするとつぎの図14が現れる。

        図 14. SAS Studio 画面に入力された第1章の宿題用の SAS プログラム

      31. 手順15
      32. そうしたら、図14の画面上の中ほどの「走者}マークを一回クリックせよ。 そうすると、入力データの入力方法や内容に間違いない限り、少しして画面 中央から右下の画面に計算結果が出力される。ここで、諸君が授業中の実習 で計算した標準偏差や分散、不偏分散は、ここでの出力結果の先頭部にある 標準偏差や分散などとは少し異なることに注意が必要である。授業中に計算した 標準偏差や分散などの正解は、出力結果の最後にまとめて出力されているので そちらを見ること。

        図 15. 第1章の宿題用の SAS プログラムによる基礎統計量の出力結果

          なお、上記画面上の中央右寄りの出力結果のすぐ上の左端の7つのアイコンは 、そこにポインターを近づけると表示されるように、順につぎの内容の指示のた めのものである:

        1. HTML ファイル形式で結果をダウンロードする。
        2. PDF ファイル形式で結果をダウンロードする。
        3. RTF(リッチテキスト)ファイル形式で結果をダウンロードする。
        4. 生成フォルダをダウンロードする。
        5. 結果を印刷する。
        6. 新しいブラウザタプを開く。
        7. ビューの最大化をおこなう。

      33. 手順16
      34. そうしたら、HTML ファイル形式で結果をダウンロードするために、図15の 画面上の中央右寄りの出力結果のすぐ上の左端の7つのアイコンの中の左端の  1)「HTML ファイル形式で結果をダウンロード」用のアイコンをクリックせよ。 すると、つぎの図16のように出力結果画面の最下部に出力結果を保存するか どうかを聞いてくる細長い窓が表示される。

        図 16. 出力結果の最下部に現れた、出力結果保存の指示を問う横に細長い窓

      35. 手順17
      36. そうしたら、図16の当該窓の右端端の方にある「保存 (S)」ボタンの横の三 角印をクリックせよ。そうすると、つぎの図17のような窓が「保存 (S)」ボ タンの下に開くので、その中の「名前を付けて保存 (A)」タグをクリックせよ。

        図 17. 「保存 (S)」ボタンの下に現れた出力結果保存の指示を問う小窓

      37. 手順18
      38. そうすると、図18のような「名前をつけて保存」ウインドウが現れる。その ウインドウの中の下方のファイル名には、basic_stat-results なるファイル名 が自動的に入力されていることに注意せよ。

        図 18. 出力結果保存のための「名前をつけて保存」ウインドウ」の出現

      39. 手順19
      40. そこで、図18で「名前をつけて保存」ウインドウ上で、保存すべきフォルダを、 個人フォルダ(Z-ドライブ) -> マイドキュメント -> SASUniversityEdition -> myfolders -> sasout と選択して図19のようにし、最後に画面下方の「保 存」ボタンをクリックする。

        図 19. 「名前をつけて保存」ウインドウ」での保存すべきフォルダとファ イル名の指定

      41. 手順20
      42. 保存が終了すると、「名前を付けて保存」ウインドウは消えるので、最後に図19 で SAS Studio を終了させるため、画面最上部右上の×印のクリックする。そうす ると、以下の図20の画面が現れる。

        図 20. 画面最上部右上の×印のクリック後のSAS Studio 終了を問う小窓

      43. 手順21
      44. そこで、図20の画面の小窓の2つのタブのうち左側の「タブをすべて閉じる (T)」 の方をクリックする。そうすると、以下の図21の画面が現れる。

        図 21. 画面最上部右上の×印のクリック後のSAS Studio 終了を問う小窓

      45. 手順22
      46. そこで、図21の画面の小窓の2つのタブのうち上側の「この頁から移動 (L)」 の方をクリックする。そうすると、以下の図22の画面が現れる。この画面は、 手順6の図6の画面、すなわち SAS-University Edition の Welcome 画面であり、 SAS Studio の最初の Welcome 画面に戻ったことになる。

        図 22. SAS-University Edition の Welcome 画面(図6)

      47. 手順23
      48. そこで、最後に図22の画面を終了させるため、画面最上部右上の×印のクリッ クする。そうすると、以下の図23の小窓が画面中ほどに現れる。この小窓は、 SASUniversity Edition を作動させている仮想マシンを閉じるかを問うている。 そこで、その中の3つのタブのうちの最後の「仮想マシンの電源オフ (P)」を 選択し、OK ボタンをクリックすると、仮想マシンを退出する。

        図 23. 仮想マシンを終了させるかの問いの小窓

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